120、忘れない。

 東北を廻ってきました。お客様におかれましては、お世話になりました。

それにしても日本は広い。 同じ東北地方でも太平洋側の宮城県は雪もありませんが、

奥羽山脈を越えた日本海側の山形県では雪も多く残り、だいぶ気候が違います。

同じ山形県でも山形市内と置賜地域も雪の多さは全然違います。

知らない事はおおいものです。

今回は朝日町からから長井市への移動でホワイトアウトです。

地吹雪で視界が真っ白くなり、前が見えなくなります。 ひやひやの運転です。

 

以前、山形県の名物で、「鳥中華」 というお蕎麦屋さんのラーメンをご紹介しましたが、

同じくらい人気があるのが、「肉そば」です。

今回は、あさひ町の太郎亭さんというお蕎麦屋さんでいただきました。

肉そばと聞くと埼玉や群馬の肉うどんを連想し、豚肉かなというイメージでしたが、

この肉そば、お肉は鶏肉です。 鳥中華と同じですね。

しっかりしたお蕎麦と出汁の効いた御つゆ、鶏肉のいい味がでています。

付け合わせにリンゴが出ました。さすが、リンゴの国、朝日町。

しかし、山形は麺類王国です。実においしいです。蕎麦もラーメンも。

お店の裏には、まだまだ沢山の雪です。

 

精力的に山形県を廻って、夜は仙台市に宿泊しました。

久しぶりに夕食を兼ねて、一番町のおでんの老舗 『三吉』さんへ行きました。

以前はよく出かけましたが、数年ぶりでしょうか。

『おでん 三吉』   仙台市 仙台市青葉区一番町4丁目10-8

http://oden-sankichi.com/%e5%ba%97%e8%88%97%e6%83%85%e5%a0%b1/

相変わらず店内はごった返しています。ここのおでん。美味しいんです。具も出汁も。 

私はさんまのすり身が一番すきかも。大根・たまご・さつま揚げは鉄板です。

ロールキャベツもおいしいです。 

寒い夜には一番です。仙台に行く際は立ち寄ってはいかがでしょうか。

今回はお土産に、いまや仙台の新定番のお土産になりつつある

秋保温泉 『さいち』 さんのおはぎを買ってきました。

このおはぎ、秋保温泉の「さいち」さんという小さいスーパーさんのおはぎなのですが、

今や連日の大行列の盛況です。 

程よい甘さ、粒あんの美味しさ、絶妙なバランスのおいしさです。

日で5千個から1万個売れているのですからすごいです。

せっかくですので、秋保温泉の店舗でMRがてら購入してきました。

なんと第3駐車場まであり、店内のレジはフル稼働、どのレジも並んでいます。

おはぎの陳列台までたどり着くのに一苦労。ようやくゲットです。

こんな所まで買いに来させる原動力がわかる感じのおはぎです。

やはり商品の魅力はすごいとつくづく実感しました。

 

帰路は、名取市・岩沼とMRし、相馬へと抜けました。

仙台空港周辺や閖上の辺りは、震災後も訪れ、状況は把握していましたが、

今回、岩沼から相馬まで太平洋沿いに県道を南下してきましたが、

本当に跡形もなく、奪い去った状況に愕然としました。

長く・長く続く防波堤が津波の怖さを語っています。

 

山元町立中浜小学校の横を通りました。

小学校以外はありません。この小学校の屋上で90名にも及ぶ人々が

一夜を明かして、翌日自衛隊に救助されました。

現在は校舎が寂しく、ひとりぼっちの様にあるだけです。 寂しいですね。

この地域も深刻な被害だったと思うと胸が痛いです。

相馬の道の駅には中浜小学校の震災当時の様子が、展示されていました。

 

3月に常磐道が、全線開通になりましたので、相馬から常磐道で帰ります。

高速道路沿いには何か所も線量計が取り付けられています。

浪江町・双葉町・富岡とまだ線量は高めです。

特別な地域を走っているんだと実感する線量計です。

除染で増え続ける、行き場のない汚染土がシートを被り、あちこちで山積みです。

高速からでさえこれだけ見えるのですから、すごい量です。

問題は山積みです。 

個人でも出来ることから、少しづつです。

まず一度訪れて、現状を自分の目で確かめてみるといい。

故郷を奪われた人の気持ちを考えてみるといい。