97、いつまで一緒に。

 先日、小学生の息子、次男と三男と長野県の霧ヶ峰にトレッキングに出掛けた。

快晴の中、涼風走る高原をゆっくりと歩いてきた。

標高が高くなると、空の青さはひときわ引き立つ。

宇宙に吸い込まれそうなスカイブルー。この青さを感じに山旅をしようという感じもある。

霧ヶ峰の最高峰、車山山頂は、ロープウェイで上がって来る人たちも多いため、

観光の方も含めてごった返している。

それでも360°の大パノラマからは、蓼科山から八ヶ岳、甲斐駒の南アルプス。

富士山や中央アルプスは残念ながら顔を隠していたが、

浅間山や秩父の連山まで見渡せた。

 

下山中、どんどん下りていく子供達を見ていて、手が離れていくなと痛感した。

すでに高校生の娘や、中学生の息子は自分の価値観や信念をもち、

自分のライフスタイルを作りつつある。

親と一緒にいるのが、うざくなるのは当然だ。大きくなった証拠。

ただ寂しくなるのも、これまた事実。うれしさ反面、せつなさ反面。

いつまで一緒に歩いてくれるのかな。

 

帰りは松本に立ち寄り、松本城を見学してきた。

先日テレビでお城の特番を放送していたので、子供達はお城に興味深々。

足軽目線で城を見るぞと意気込んでいた。

考えれば、これまでにもプライベートや出張先で、

北は弘前城から、仙台青葉城、小田原城、高田城、静岡駿府城、浜松城、掛川城、

岡崎城、犬山城、岐阜城、名護屋城、大阪城と何故かたくさん城を見てきた。

威厳や風格に惹かれるのか。日本人だなと感じる瞬間だ。

子供達は自分のDSでお城撮影会。よい構図を探し、シャッターを切る。

お濠に突き出す、月見槍は、まさにお月見をするのに開放的で、風情満点。

心地よい風が通り、こんな場所で月を愛で、一献酒を酌み交わしたいものだ。

子供達と酒を飲める日が来る事を夢見て。

 

27、冬仕度

連休最終日の本日、長男と三男を連れて山登りです。

昨日のお天気ニュースでは、草津白根・志賀・那須辺りが紅葉の見ごろだと

アナウンスしていました。

横手山には過去何度も訪れましたが、ぴか一の秋晴れです。

手前の笠ケ岳越しに、北アルプスの山々が大屏風の様な迫力です。

澄んだ空気が凛と張りつめ、心を揺さぶります。

9時には白根の駐車場に着いたのですが、すでにたくさんの車で込み合い、

第3駐車場まで廻りました。

やはり「錦秋のピーク」「天を突く秋晴れ」「連休」とこれだけワードがそろえば、

いてもたってもいられなくなりますね。

アマチュアカメラマンもわんさか押し寄せています。

横手から、白根・芳ケ平へとトレッキングです。

荒涼とした白根はまるで、月面の世界です。

ナナカマドは真っ赤に色付き、赤い絵の具をキャンバスに落とした感じです。

ヒュッテを通り過ぎ、芳ケ平自然公園を散策です。

沢山の池溏が木道でつながれ、草紅葉の中を歩くと、さながら、ミニ尾瀬です。

今朝、霜が降りたので、水滴が太陽に乱反射し、輝いています。

渋峠も青空をバックに熊笹の緑が映えています。

今朝の山頂は6度前後です。錦秋が終わると足音を立てて、冬仕度が始まります。

街は暑くて、まだまだ初秋の雰囲気も味わえませんが、

山の風は冷たく、すでに冬支度です。

 

15、沢遊びと夏の終わり

お祭りも一段落し、お盆休みに叔父と子供たちと、沢遊びをしてきました。

桐生市の鳴神山の麓の沢筋での川遊びです。

鳴神山は1000mにも満たない低山ですが近年は花のお山でも有名です。

私はこの山のアカヤシオの花が大好きです。

沢に下りて沢ガニ探しです。

バケツに沢山の沢ガニを捕まえました。

 

涼やかな清流の日がな一日です。

僕が子供のころは、まだ沢山自然と共に遊べました。

清流の冷たさ・入道雲・ひんやりと通り抜ける風。

祭りのあと。

夏の終わりを感じると何故、物悲しくなるんでしょうか。

まだまだ夏です。さあ、残暑を乗り切りましょう。

 

 

2、てるてる坊主

一昨日の日曜日、福島県会津地方の山開きに参加してまいりました。

前日から小雨が続き、当日の天気予報も雨の予報で、今一つです。

娘と息子と3人で出掛けたのですが、小2の息子はとても楽しみにしており、

前日の夜、沢山のてるてる坊主を作り、晴れる様にお願いしておりました。

 

向かう車中からずっと小雨模様でしたが、現地に着くや否や、

なんと薄日も差し始め、薄曇りでしたが、絶好の登山日和になりました。

 

帰りの車中も、雨がまるで我が家の車を避けるように逃げて行きました。

まさに「てるてる坊主」様様です。

それよりも息子の晴れて欲しいと願う気持ち、この気持ちをてるてる坊主という

形にして、願いを信じる「信じる気持・強い心」

この所、忘れていた感覚です。「信じ続ける、ぶれない」

 

教えられた気持ちで、帰りの車中で考えていたら、

 ~明治大学ラクビー部前監督 故 北島忠治監督~ の「前へ」という言葉が

頭の中をリフレインしておりました。

「前へ・前へ」 愚直な ほど一筋に信じ続ける。常に全力で、相手から逃げるな。

なかなか難しいテーマです。

私には「前へ・前へ」が、「がんばれ・がんばれ」に聞こえてきました。

梅雨の足音が聞こえてきた一日でした。